灰の水曜日と四旬節


灰の水曜日から教会の暦は「四旬節」にはいります。

「灰の水曜日」という名前は、この日に司祭がで信者の額または頭に十字の印をつけることに由来します。

灰を祝福して頭にかける式は、福音の朗読の後に行われます。司祭は

「回心して福音を信じなさい」(マルコ1・15b) または、

「あなたはちりであり、ちりに帰って行くのです。」(創世記3・19)

ということばを唱えながら、回心と償いのわざを促すしるしとして、一人ひとりの信者の頭に灰をかけます。

自分が灰のように消えてなくなるはかない者であることを認め、ただ神の慈しみによって、生きていることを

思い起こすためです。

回心とは、自分の弱さ、貧しさを認め、神に向かって生きることです。

四旬節に勧められている施し、祈り、断食は古くから回心のわざとして教会で大切にされてきたものですが、

それらのわざは自分を誇るものでも、人に見せるものでもなく、神に向かう心を表すものです。

自分に頼るのではなく神に信頼して生き始めるとき、ひとは新しくされます。

「主の復活」を迎えるよいスタートのしるしとして、この「灰の水曜日」があります。

 


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