―復活祭のメッセージ―

ご復活おめでとうございます



 
主は生きておられる アレルヤ!


御復活おめとうございます。そしてこの復活祭に洗礼をお受けになったすべての方々に、心よりお祝い申し上げます。

復活祭の日にちは毎年変わります。〈春分の日の次にくる満月の後の日曜〉という決まりがあるからで、これはユダヤ教の過越祭の決め方に準じているといわれています。聖書によれば、イエスの受難と復活の出来事は過越祭の間に起きたとされています。〈春分の日の次の満月〉が過越祭で、さらに聖書にはイエスが復活されたのは「週の初めの日」つまり日曜であったことから、4世紀にそのように決められたそうです。たいていの年は3月末か4月頭頃なのですが、今年はそんな暦の関係で珍しく遅い復活祭となりました。桜はすでに終わり、新緑が出始めたこの季節‥今までは復活祭の時期が毎年変わることに何となく落ち着かなさを感じていましたが、今年は自分の好きな新緑の季節に当たったこともあって、少々それを楽しんでいます。

2週間前位でしょうか、日曜のミサが終わって外に出て一服していたら、ある方が通りがけに「ほら、すみれが咲いてる」と言いました。え!?と思って見回してみたら、弘法の松公園側の石垣の石の間から、小さいすみれが束になって顔をのぞかせていて、とても驚きました。野に咲くすみれがわたしはことさら好きですが、そんな小さいすみれが、しかも束になって咲いているのは初めて見ました。何かけなげというよりは、生命の何とも言えない力強さを感じました。

冬が終わり、春が来て、さらに初夏へと向かう‥そんな季節の中でキリストの復活を祝うことは、〈死は終わりではなく神は常に新たな、そして力強いいのちをお与えになる〉‥それを体と心で感じられる、大きな恵みであると思います。

今年もキリストの共同体にたくさんの新たなメンバーを迎えることのできた喜びと共に、神が下さる新たないのちの力強さを感じながら、この復活の祝いの時を過ごしていきたいと思います。


カトリック百合ヶ丘教会主任司祭  鈴木 真



 


「ゆりがおか」のトップページへ戻る