主の 復活の日
―主任司祭メッセージ 4/17―



 

きょうこそ神が造られた日、
喜びうたえ、この日をともに

 ご復活祭のミサの典礼に響き渡るキリストの勝利の言葉は、聖書の初めにある言葉を思い出させてくれます。

神は言われた「光あれ。」(創世記 1・3)

 教会はこの神秘を、復活徹夜祭の典礼を通してふさわしくお祝いします。光の典礼のシンボルとなるものは「復活のローソク」です。「復活賛歌」がその意味を歌っています。

 主キリストの復活を信じるわたしたちは、この日にこそ洗礼を記念し、またこの世が終わるまでいつもわたしたちと共におられる主キリストの勝利の光のもとに、いただいた「新しいいのち」と「平和」の道を歩む恵み(グラチア)を感謝して、喜び祝いましょう。

 まことの平和の挨拶を分かち合いましょう。

ご復活 おめでとうございます!



 今日、人の心を覆う闇に勝たれた光 キリストを謳う「復活賛歌」をこころに刻みましょう。

復活賛歌

神の使いよ天に集い、声高らかに喜び歌え。
偉大な王の勝利を祝って角笛を吹きならし、
救いの業をほめたたえよ。
まばゆい光をあびた大地よ、喜びおどれ。
永遠の王の輝きは地を照らし、
世界を覆うやみは消えうせた。
母なる教会よ、救いの光をあびて喜び歌え。
この神の家も、人々の賛美をこだませよ。

目に見えない神、全能の父と、
神のひとり子、主イエスキリストを、
心を尽くし、声を限りにたたえることは、
まことにとうとい大切な務め。
キリストはわたしたちのために血を流して、
永遠の父に、アダムの罪の負債を返し、その重荷を解いてくださった。
きょうこそ、まことの過越の祝い、
神の小羊がほふられ、
信じるものはその血によって神の民となる。

この夜、神はイスラエルの民をエジプトから救い出し、
無事に紅海を
渡らせてくださった。
この夜、神は火の柱の輝きによって、罪のやみを打ちはらわれた。
この夜、キリストを信じる全世界の人々は、
罪のくらやみから解放されて、
救いの恵みを受け、
聖霊の交わりに加えられる。
この夜、キリストは死のかせを打ち砕き、
勝利の王として、死の国から立ち
上がられた。

いつくしみ深い父よ、あなたの愛は限りなく、
奴隷の民を救うために、ひとり子を渡された。
アダムの罪、キリストの死によってあがなわれた罪。
栄光の救い主をもたらしたこの神秘よ。
この聖なる夜、悪は打ちはらわれ、罪は清められ、
恵みが注がれて、喜びが満ちあふれる。

聖なる父よ、天と地、神と人とが結ばれたこのとうとい夜、
あなたの教会が奉仕者の手を通してささげるこのろうそくを、
賛美のいけにえとしてお受けください。
このろうそくが絶えず輝き、夜のくらやみが打ちはらわれますように。
その光は、星空にとどき、
沈むことを知らぬ明けの星、キリストとひとつに結ばれますように。
キリストは、死者のうちから復活し、人類を照らす光。
世々に至るまで。アーメン



カトリック百合ヶ丘教会主任司祭 マリオ・ビアンキン

主任司祭メッセージのバックナンバーは更新記録


* 典礼用に、日本の司教団は「新共同訳」の聖書を使うように定めています。
ここに載せる聖書は、「新共同訳」の聖書です。