毎年3月19日、教会は聖ヨセフの祭日をお祝いします。ヨセフはイエズスさまの母であるマリアさまの夫ですね。教会が記念する聖人たちの中、ヨセフさまはマリアさまと共に崇敬される聖人です。ミサの時に次のように祈ります。 子どもの時に教えられた祈りを思い出します。 人の子としてお生まれになることを神さまが決められる前に、神さまはそのみ旨を表わされてマリアさまの返事を待つことになりますが、マリアさまの承諾の後、ヨセフさまにもそのみ旨を天使を通じて伝えられました。そしてヨセフさまは妻を迎え入れます。まさに神さまの望みにかなう家族でした。 夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」… マリアさまもヨセフさまもご自分の夢ではなく、神さまの夢(みはからい)に従って生きる新しい人類の始まりとなった家族ですね。ヨセフさまはマリアさまとその子イエズスさまを守るために身をささげて生涯を送られ、真のお父さんとしてイエズスさまを育て共に仕事をされました。このことによって、一般の人々にイエズスさまはヨセフの子として知られるようになります。(参照 ルカ 4・22) こうして教会は聖ヨセフを世界中における普遍の教会を守る保護聖人として定めましたが、それは福者ピオ九世が宣言したものです。三年前、この宣言の150年の記念を祝い、パパフランシスコは使徒的書簡「パトリス・コルデ PATRIS CORDE “父の心で”の意」で、普遍の教会の保護聖人である聖ヨセフを思い出し、一年間をヨセフさまにささげるよう呼びかけられました。この書簡の意図は次の言葉で記されています。 わたしたちにより正しい理解の鍵を与えてくれるのは福音書である。福音書は、ヨセフが中心的役割を果たしたすべての出来事の終わりに、彼が「幼子とその母」を預かり、神が命ずるとおりにしたことを記している。これは、ヨセフがイエスとマリアを守る使命を負っていたことを強調するものである。実際、イエスとマリアはわたしたちの信仰の最も大切な宝である。(使徒的書簡「パトリス・コルデ」5) そこにパパさまは次の祈りをもって取次ぎを願うことをすすめています。 贖い主の保護者、 ヨセフという名前は、ヘブライ語で「神が加え増やしてくださるように」という意味ですが、聖書でこの名前を持つ人はヤコブの十人の息子の中の一人だったということを覚えていらっしゃるでしょうか。 聖ヨセフの取り次ぎを願い 祈りたいと思います。 では また来週!
|