2月22日、日曜日朝のミサです。 百合ヶ丘教会の聖堂入口の脇に置かれた箱の中にみんなが持ってきた「しゅろの枝」が集まっています。この枝は昨年の『枝の主日』にみんなが教会から家に持ち帰ったものです。 ゆりこ フランさん、おはようございます! フラン やぁ! ゆりこさん、おはよう! ゆりこ フランさん、あの枯れた枝はいったいなんなのですか?みなさんが持ってきているようですが・・・・? フラン あぁ、あれは一年前の『枝の主日』にいただいたしゅろの枝ですよ。今度の水曜日は『灰の水曜日』と言ってこの日から『四旬節』が始まるのは知っていますか? ゆりこ えっ!? いえ、『灰の水曜日』?『し、しじゅんせつ』ですか!? なんか怖い感じがします・・・・ フラン 『灰の水曜日』から始まる『四旬節』は復活祭を迎える準備の期間で、回心をする大切な期間になるんですよ。この日はミサの中で司祭がみんなの頭に灰をかけるのです。この灰はあの枯れた枝を焼いてできたものを使うんですよ。 ゆりこ えっ、灰をかけられるんですか?何か意味があるんですか? フラン 灰を受けることは「回心」のしるしなんです。 ゆりこ (そうか、そういえばクリスマスを迎えるときも同じように準備の期間があったわ・・・・) フラン えぇ、イエスさまが死を覚悟してエルサレムの町に入ったときに群衆が手に手に枝を持って出迎えたということから、しゅろの枝(なつめやし)を使っているのですよ。 ゆりこ そういえば聖書に、ろばにのったイエスさまをみんなが枝を持って出迎えたって書いてあったわ。その枝がこのしゅろの枝なんですね! フラン それで教会では復活の主日の前の日曜日を『枝の主日』と呼んで、私たちも枝を手にイエスさまをお迎えするんです。 ゆりこ フランさん私も今度の水曜日ミサにきます。私も灰かけてもらえるでしょうか? フラン ええ、もちろん。 ゆりこ ・・・・フランさん、かける灰ってちょっとだけですよね。 フラン ははっ、大丈夫です。 |