病気のときの祈り



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11 不安で気持ちが沈んでいるときに



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ああ 神さま

わたしは時々このベッドに横たわったまま思い悩みます。

これからのわたしはどうなるのか

わたしの仕事や働き場はどうなるのか

わたしに頼っている人々はどうなるのか、と。

わたしの悩みは、家、家庭、そして家族が

わたしなしでどうなるのかということです。

つまり、思い悩むのが当然なことばかりでしょう。

最悪の事態を恐れ

また時には、いったい回復して

体力が戻るということがあるのだろうかとさえ疑うのです。

どうか、あなたに事態をおゆだねすることで

与えられる心の平安をわたしにください。

わたしを助け、分からせてください。

ベッドの下からまた脇から

永遠に変わらぬみ腕が

わたしをしっかりつかんでおられるのを感じ

あなたの愛と慈しみが

わたしやわたしの愛する者たちから離れていくことなど

けっしてないと分からせてください。


イエスさまが約束されたことばを忘れませんように。

わたしは、平和をあなた方に残し、わたしの平和を与える。

わたしはこれを、世が与えるように与えるのではない。

心を騒がせるな。

おびえるな。

(ヨハネ14・27)

わたしには、未来がどんな驚くべきものを

もたらすのかは分からない。

ただ確信しているのは、生も死も

主の慈しみのもとにあること。



                             


『慰めの祈り―病むときに―』

ウイリアム・バークレー著

小塩トシ子訳 日本キリスト教団出版局




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